近畿地方の空き家事情を比較|大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・三重【2026年更新】
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このページでは、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県の空き家事情をまとめています。 各府県の詳しい記事へ進む前に、地域ごとの違いや空き家率、物件を探すときのポイントを比較するための入口としてご覧ください。
近畿の空き家は「都市か地方か」だけでは分けられない
近畿エリアには、大阪・京都・神戸を中心とする大都市圏がある一方で、 山間部、農村部、紀伊半島、日本海側、淡路島など、住宅を取り巻く環境が大きく異なる地域があります。
そのため、「近畿の空き家」とひとまとめにしても、空き家が生まれる背景や探し方は地域によって違います。
駅や商業施設に近い都市部の古い住宅と、人口の少ない地域に残る一戸建てでは、 価格だけでなく、建物の状態、土地の条件、交通、管理のしやすさ、今後の使い道まで考えるポイントが変わります。
空き家を探すときは、「安い物件がある地域」を探すだけではなく、 その地域で空き家がどのような状態にあるのかを見ることが大切です。
近畿7府県の空き家率を比較
総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、 2023年の全国の空き家率は13.8%です。
このページで扱っている7府県を比較すると、次のようになります。
| 府県 | 2023年 空き家率 | 全国13.8%との比較 |
|---|---|---|
| 和歌山県 | 21.2% | かなり高い |
| 三重県 | 16.3% | 高い |
| 奈良県 | 14.6% | やや高い |
| 大阪府 | 14.2% | 全国平均に近い |
| 兵庫県 | 13.8% | 全国平均と同水準 |
| 京都府 | 13.1% | 全国平均をやや下回る |
| 滋賀県 | 12.3% | 全国平均を下回る |
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計・確報集計)」。 空き家率は総住宅数に占める空き家の割合です。
和歌山県の21.2%は全国でも高い水準
7府県の中で特に目立つのが和歌山県です。
2023年の空き家率は21.2%で、住宅のおよそ5戸に1戸に相当する割合です。 総務省の2023年調査では、和歌山県は徳島県と並んで全国で最も高い空き家率となりました。
一方、滋賀県は12.3%、京都府は13.1%です。
この数字だけを見ても、 近畿の中だけで空き家の状況にはかなり大きな差がある ことが分かります。
ただし、「空き家率が高い=安い家を簡単に買える」という意味ではありません。
住宅・土地統計調査の「空き家」には、賃貸用住宅、売却用住宅、別荘などの二次的住宅も含まれます。 空き家率だけで、放置された住宅や売買可能な住宅の数を判断することはできません。
近畿で空き家を探すときは地域を3つに分けて考えてみる
近畿の空き家を探すときは、府県名だけでなく、 その物件がどのような地域にあるかを考えると分かりやすくなります。
都市部・都市近郊の空き家
大阪市周辺、京都市周辺、神戸・阪神間などでは、 地方の空き家とは少し違った視点が必要です。
古い戸建住宅や長屋、狭い道路に面した住宅などでは、 建物の状態だけでなく、接道条件や建て替えの可否、土地の権利関係なども確認したいところです。
交通や買い物の利便性が高い地域であっても、 「古い家が残っている理由」を確認することが重要です。
都市への通勤圏にある郊外住宅地
大阪・京都・神戸などへ通勤できる郊外にも、築年数の経過した住宅が増えています。
このタイプの地域では、最寄り駅までの距離、バス路線、買い物環境、 坂道の多さなど、毎日の暮らしやすさが物件選びに大きく影響します。
物件だけを見るのではなく、実際に周辺を歩いてみることも大切です。
農村・山間部・沿岸部の空き家
和歌山県、奈良県南部、兵庫県北部、京都府北部、三重県南部などでは、 都市部とは異なる空き家探しになります。
広い土地や古い一戸建てが見つかることもありますが、 車が必要な地域、公共交通が少ない地域、維持管理に手間がかかる住宅などもあります。
移住や二拠点生活を考える場合は、 住宅だけではなく、病院、スーパー、交通、冬季の道路状況など、 日常生活全体を確認しておきましょう。
近畿7府県の空き家記事
ここからは、それぞれの府県について詳しく見ていきます。
空き家事情は府県単位でも大きく異なります。 気になる地域から読んでみてください。
大阪府の空き家
大阪府では、大都市だから空き家が少ないとは限りません。 2023年の空き家率は14.2%で、全国平均13.8%と近い水準です。
都市部の古い住宅、郊外住宅地など、地域によって確認したいポイントも変わります。
京都府の空き家
京都府の2023年の空き家率は13.1%です。
京都市を中心とした都市部だけでなく、府北部や中山間地域まで含まれるため、 同じ京都府でも住宅を取り巻く環境は大きく異なります。
兵庫県の空き家
兵庫県の2023年の空き家率は13.8%で、全国平均と同じ水準です。
神戸・阪神間の都市部から、播磨、丹波、但馬、淡路島まで地域の幅が広いため、 空き家の探し方も一様ではありません。
奈良県の空き家
奈良県の2023年の空き家率は14.6%です。
大阪方面への通勤圏となる北部と、山間部の多い県南部では、 交通や住宅環境が大きく異なります。
和歌山県の空き家
和歌山県の2023年の空き家率は21.2%です。
全国でも特に空き家率が高い県なので、 近畿の空き家を考えるうえで注目したい地域のひとつです。
ただし、空き家が多いことと、自分の目的に合う物件が多いことは別です。 立地や建物の状態、交通、維持管理まで確認しましょう。
滋賀県の空き家
滋賀県の2023年の空き家率は12.3%で、このページで紹介する7府県では最も低い水準です。
京都・大阪方面へのアクセスを考えられる地域がある一方、 琵琶湖を囲む形で地域ごとの交通環境も異なります。
三重県の空き家
三重県の2023年の空き家率は16.3%で、全国平均を上回っています。
北部・中部・伊勢志摩・東紀州などで交通や住宅環境が大きく異なるため、 物件所在地を細かく見ていくことが重要です。
※地域区分には複数の考え方があります。このサイトでは、これまでの記事構成に合わせて三重県もこのページで紹介しています。
空き家率だけで物件を選ばない
空き家率の比較は、地域の状況を知る入口として便利です。
しかし、空き家率が高い地域ほど「良い空き家が安く買える」とは限りません。
実際に物件を検討するときは、少なくとも次の項目を確認しましょう。
- 建物の雨漏りや腐食、シロアリ被害
- 耐震性
- 上下水道、電気、ガスなどの設備
- 土地の境界
- 道路への接し方と建て替えの可否
- 残置物の有無
- 改修に必要な費用
- 固定資産税や維持管理費
- 交通、病院、買い物など生活環境
- 売却・賃貸・居住など将来の使い道
物件価格が安くても、改修や管理に大きな費用がかかれば、 結果として負担が大きくなることがあります。
「いくらで買えるか」ではなく、「使える状態にするまでいくらかかるか」 で比較することが大切です。
空き家を探すなら自治体の空き家バンクも確認
空き家を探す方法のひとつが、自治体が運営・連携する「空き家バンク」です。
国土交通省では、自治体が提供する空き家・空き地情報を横断して検索できる 「全国版空き家・空き地バンク」を案内しています。
全国版は2018年4月から本格運用され、現在も参画自治体や掲載物件が更新されています。
ただし、空き家バンクに掲載されている物件だから安心というわけではありません。
現況のまま売買される住宅や、大規模な修繕が必要な住宅もあります。 気になる物件が見つかったら、写真や価格だけで判断せず、現地と建物の状態を確認しましょう。
近畿の空き家を探すときは「府県」から少しずつ絞っていこう
近畿には、都市部の古い住宅から、郊外住宅地、農村の一戸建て、 山間部の古民家、海沿いの住宅まで、さまざまな空き家があります。
最初から「ここに住む」と決める必要はありません。
まず府県を比較し、次に市町村を見て、 そのあとで実際の物件を見る。
この順番で少しずつ絞っていくと、 価格だけに引っぱられず、自分の目的に合う地域を探しやすくなります。
このページから気になる府県の記事へ進み、 自治体の空き家バンクや支援制度なども合わせて確認してみてください。
Q&A
近畿で空き家率が高いのはどこですか?
2023年の住宅・土地統計調査では、このページで紹介している7府県のうち、 和歌山県が21.2%と最も高くなっています。
次いで三重県16.3%、奈良県14.6%です。 ただし、空き家率には賃貸用・売却用・二次的住宅なども含まれるため、 空き家率だけで購入しやすさを判断することはできません。
大阪のような都市部にも空き家はありますか?
あります。大阪府の2023年の空き家率は14.2%で、全国平均の13.8%と近い水準です。
都市部では古い一戸建てや長屋などもあるため、 建物の状態だけでなく、接道条件や建て替えの可否なども確認しましょう。
近畿の空き家はどこで探せますか?
自治体の空き家バンク、不動産会社、国土交通省が案内している全国版空き家・空き地バンクなどがあります。
自治体によっては、空き家の改修や移住に関する補助制度を設けていることもあります。 制度内容は変更されるため、必ず各自治体の最新情報を確認してください。
空き家率が高い地域を選んだほうが安い物件を見つけやすいですか?
必ずしもそうとは限りません。
空き家率は地域全体の住宅数に対する空き家の割合であり、 販売中の住宅数や物件価格を示す数字ではありません。
物件価格だけでなく、改修費、維持管理費、立地、建物の状態などを含めて比較しましょう。
参考・出典
※統計値は2023年住宅・土地統計調査の確報集計をもとにしています。 掲載している制度や外部サイトの内容は変更される場合がありますので、利用時には各公式サイトで最新情報をご確認ください。
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